
概要
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本イベントは、現在開催中の 『ICPハッカソン2025』 に関連し、参加者や視聴者がICP/Web3エコシステム上で展開されているアプリケーション(Dapps)について深く理解する機会を提供しました。
↓ "Wave2" のインスピレーションの一環として

動画アーカイブもあります↓
0:00 開始
0:35 イベント概要&クリプトナースさんの背景
9:48 OpenChat - 分散型SNSチャットプラットフォーム
26:28 Decide AI - AIによる人間証明サービス
43:21 onicai - AIエージェント/LLMをスマートコントラクトで動かす
57:05 ClaimLink - NFT /トークン配布を簡単にする
1:03:15 BoomDAO - ICPゲーム開発のためのプロトコル
1:10:55 vly - Xなどソーシャルメディアアカウントで暗号資産管理や取引ができる
1:33:31 総括
OpenChat - 分散型SNSチャットプラットフォーム
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概要: ICP上で動作するフルオンチェーンの分散型チャットアプリ。
OpenChatは、フルオンチェーンの分散型チャットアプリケーションとしての基本機能を超えて、Web3時代における新たなコミュニケーション・インフラストラクチャとしての可能性を秘めています。その潜在的な発展性と波及効果について、主要な観点から分析してみましょう。
機能:
Web2/Web3対応: ソラナやイーサリアムウォレット、Googleログインなど複数ログインオプション。
トークン送金機能: チャットUXからチップ機能でトークンを簡単に送付。
DAO投票機能: プロポーザル投票等をOpenChatのチャットUXからオンチェーンで実施可能(ICPのガバナンス参加やICP上のDAOに加えてマルチチェーンのDAOガバナンスをOpenChatアプリ経由で実施可能)
エアドロップイベント: NFTやトークンをグループで配布したりチャット参加権限にしたりが可能。
考察・ポテンシャル:
発展性:
1. プライバシー保護とデータ主権の観点
プライバシー保護を重視したチャットツールとして、企業やコミュニティ向けに展開可能。フルオンチェーンによる透明性とデータの分散管理により、ユーザーは自身のデータを完全に所有・管理することが可能です。これは、LINEなどの中央集権型プラットフォームで懸念されるサーバー側でのデータ漏洩リスクを大幅に軽減する可能性があります。この特性は、企業の内部コミュニケーションツールや、医療機関での患者情報共有、法律事務所等の機密情報を扱う専門家向けプラットフォームとしての展開可能性を示唆しています。
2. Web3マーケティングプラットフォームとしての可能性
Web3マーケティングプラットフォームとしての可能性も極めて興味深いものです。トークン送受信の容易さ、エアドロップ機能、リファラル報酬システム、インタラクションに対する自動報酬付与など、現状の機能性を基盤として、インフルエンサーマーケティングプラットフォームへの発展が期待できます。エンゲージメントに応じた自動報酬分配や、トークンを活用したインセンティブ設計により、効果的なコミュニティ育成と維持が可能となるでしょう。
3. DAO運営基盤としてのポテンシャル
DAO運営基盤としての潜在力も見逃せません。すでに実装されている投票システムやトークンガバナンス機能、そしてマルチチェーン対応による柔軟性は、分散型組織の意思決定プラットフォームとして理想的な基盤となります。これは単なる投票システムを超えて、組織全体のガバナンスとプロジェクト管理を包括的にサポートできる可能性を示しています。
4. クロスチェーンコミュニケーションハブ
クロスチェーンコミュニケーションハブとしての展望も重要です。マルチチェーン対応とトークンスワップ機能の内蔵、Web2プラットフォームとの連携により、異なるブロックチェーン間のコミュニケーションを円滑にする中心的なプラットフォームとなる可能性があります。特にDeFiプロジェクト間の情報共有ハブや、マルチチェーンDAOの運営基盤として、重要な役割を果たすことが期待されます。
課題: 現状では一般層への普及が難しく、Web2ツールとの差別化が必要。

Decide AI - AIによる人間証明サービス
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概要: ICPブロックチェーン上でAIモデルの開発、トレーニング、実行を可能にする分散型AIプラットフォーム。
構成要素:
Deicide Protocol: 分散型セキュア・データ収集やモデルトレーニングのためのプラットフォーム
Deicide ID: Proof of Personhoodによる人間認証システム(登録者3万人超)
Deicide Cortex: トレーニング済みAIモデルやデータセットの提供プラットフォーム
考察・ポテンシャル:
発展性:
1. KYCソリューションとしての可能性
AIとブロックチェーンにより、従来の手間のかかるKYCをリアルタイムで実行可能。複数のWeb3サービスで使い回しが可能なKYC証明。
個人情報を匿名化し、データ漏洩リスクを大幅に軽減。
適用分野: DeFi、NFTマーケットプレイス、トークンセールなど。
2. フェイクアカウント排除と公平性向上
アカウント作成時や投票時に人間性証明を活用することで、ボットや多重アカウントの排除を実現(SNSやDAOでの不正防止)。
チケット転売防止や公平なオンラインイベント運営が可能(イベント運営や販売への応用)。
3. 医療データの安全な共有とAI診断のサポート
必要最小限のデータのみを匿名化して共有可能(プライバシーを守った医療データ共有)。
匿名化された医療データを活用し、AI診断の精度向上に貢献(AI診断モデルのトレーニング支援)。
4. マルチチェーンでの普及とWeb3全体への影響
ソラナやイーサリアムなどの他のブロックチェーンにも対応し、異なるチェーン間での信頼性向上(KYCや人間証明等)に貢献(相互運用性)。
クロスチェーンでの安全な取引を実現(金融取引の促進)。

vly - Xなどソーシャルメディアアカウントで暗号資産管理や取引ができる
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概要: ソーシャルメディアアカウントと連携し、AIエージェントを活用した暗号資産管理を実現するプラットフォーム。
機能:
マルチプラットフォーム連携: X、TikTokなどのソーシャルメディアとの統合
AIエージェント: 自然言語による指示で自動送金などを実行
マルチチェーン対応: Ethereum, Bitcoin, Solanaなど複数のブロックチェーンをサポート
考察・ポテンシャル:
発展性:
1. SNSと暗号資産の融合
SNS投稿を自然言語プロンプトとして利用し、暗号資産の自動送金を可能に(エージェント機能)。
ウォレットを開かずにトークン送金や取引が可能で、初心者にも使いやすい設計(操作性の簡便化)。
ICPだけでなく、他チェーンにも拡張中(マルチチェーン対応)。
2. Web2とWeb3の架け橋(ポテンシャル)
SNSマーケティングの自動化:
インフルエンサーがフォロワー条件(例: フォロー、いいね、リツイート)を満たした場合に自動的にトークンを送付など。
クラウドファンディングやキャンペーンで効率的なインセンティブ設計が可能になりうる。
web2-web3のユーザー体験の向上:
SNSプラットフォーム上で直接暗号資産を操作できるため、Web2ユーザーも簡単にWeb3のエコシステムに参加可能。
3. API連携による多分野展開(ポテンシャル)
ECサイトや寄付プラットフォーム:
自動送金機能を活用し、ショッピングや寄付のプロセスを簡略化しうる。
クラウドファンディングや投票システム:
条件を満たしたユーザーへのトークン配布やインセンティブ付与を実現など。
4. コミュニティ形成とエンゲージメント向上(ポテンシャル)
SNS上のエンゲージメント(いいね、コメント、シェア)に応じた自動的な報酬配布が可能(報酬システムの強化)。
Web2インフルエンサーが暗号資産を通じてファンとの新しい関係を築けるプラットフォームとなる可能性(インフルエンサー経済の支援)。

Onicai:AIエージェント/LLMをスマートコントラクトで動かす
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概要: ICPブロックチェーン上でAIエージェントやLLMをスマートコントラクトとして実行できるプラットフォーム。世界初のオンチェーンLLMを実装。
機能:
オンチェーンで動作するLLMモデル
NFTとの統合: AIを搭載したNFT(AI生成物のNFT化等)の生成が可能
独自のサイクル消費システム: AI処理のためのサイクル管理機能
考察・ポテンシャル
発展性
1. 分散型AI基盤としての可能性
透明性のあるAIトレーニング:
AIモデルのトレーニングプロセスをオンチェーン上で記録し、データ使用の透明性を向上。
データ提供者に対してトークン報酬を与えることで、データの収集とAIの進化を促進。
分散型LLMのスタンダード化:
フルオンチェーンで稼働するAIモデルは、Web3時代における分散型インフラの基盤となる可能性がある。
2. 教育・エンタメ分野での応用(例)
教育コンテンツ生成:
オンチェーンで管理された教育データは、学習履歴を透明かつ安全に記録することが可能。
エンタメ市場での活用:
自動生成された物語や小説をNFT化し、ファンやコレクター向けの新しい収益モデルを構築。
ゲームや映画向けのシナリオ生成ツールとしての応用も期待。

オンチェーン/スマートコントラクトでAIを動かし、AI生成物をNFTトークン化して流通させたり、AIエージェントを組み合わせたトークン経済を実現することも可能かもしれない。

他、
ICPのDeAIやマルチチェーン, 認証, 優れたUXをベースとした事例がいくつか紹介されました。
ICPハッカソン "Wave2" に関連した『アイディエーション機会』(東京/竹芝)
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東京/竹芝ポートシティにて 2/8(土)14時〜 、ICPハッカソン2025 の "Wave2" に絡めた『ICP(web3/web2)のアイディエーション会💡 〜参加すればICPハッカソンWave2が提出できる!〜』を開催します✅
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参加登録: https://lu.ma/8hhboe3l
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web3-web2活発なアイディア交錯が起こる🔀
ぜひ来てください💡楽しいですよ!
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ICPハッカソン "Wave3" に関連した『サンプルキャニスターデプロイ機会』(東京/竹芝)
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東京/竹芝ポートシティにて 2/22(土)14時〜 、ICPハッカソン2025 の "Wave3" に絡めた『ICPのサンプルキャニスター(スマコン)をデプロイする会 〜参加すればICPハッカソンWave3が提出できる!〜』を開催します✅
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参加登録: https://lu.ma/9obsceeh
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実践的なハンズオンイベント🔍 CPのサンプル開発♾️
環境構築から実際のデプロイまで💻
参考)ハッカソン提出期間と審査期間について
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各Waveには、「提出期間」と「審査期間」が設定されています。
提出期間: 各Waveの最初の10日間ほど / Wave4だけ25日間ほど
Wave1:2025年1月16日(木)〜1月26日(日) ←受付終了
Wave2:2025年2月1日(土)〜2月10日(月)
Wave3:2025年2月15日(土)〜2月24日(月)
Wave4:2025年3月1日(土)〜3月26日(水)
審査期間: 提出締め切り後の3~4日間。 各Waveの具体的なスケジュールはイベントページで確認できます。

賞金総額はなんと12,000ドル(約200万円弱)‼️
以下からハッカソンの事前登録(Join)することができます。
『ICPハッカソン2025』WaveHackページ:
ICP Japan
X: https://x.com/icphub_JP

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