
Wave2について
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ICPハッカソン2025 は、2025年1月〜3月にかけてWave1〜4まで期間を分けて実施している「総額12,000ドル(約200万円)」のアイディエーション/ハッカソンです。
Wave1: ICPの認知向上を目指したコンテンツ制作。(2025年1月)
Wave2: ICPを活用した新しいアイデア創出。(2025年2月上旬)
Wave3: ICP上でサンプルキャニスタをデプロイ。(2025年2月下旬)
Wave4: 実際に動作するdApp(分散型アプリケーション)の開発。(2025年3月)
今回はWave2のランキングを発表します!!

Wave2ランキング
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Wave1は全体で「47件」の提出がありました。
そのため、すべてをランキングすることは難しいため、上位8位をご紹介いたします。
1位:yasuoさん
【鍵管理不要でVCsやAI等を駆使したクロスプラットフォーム等アイデア10個】
2位:Kyohei_nftさん
【Not Money But Money - ICPで実装する地域通貨の10のアイデア】
2位:joo00さん
【デジタル資産の相続管理やスタジアムシーズン券のデジタル化UX等10のアイデア】
4位:hudeさん
【まとめてポイントくん / 日本円決済アプリアイディア等、10のアイデア】
5位:TMさん
【Canister as~ で考えるパーソナルアシスタントや家族記録継承システム等, データ主権のアイデア集】
6位:wlonegishiさん, hrichiiさん
【本貸出の履歴や貸し借り間のコミュニケーションをソーシャルにするBookChainなど10のアイデア】
7位:Ichiroさん
【De(t)Fi:次世代投資プラットフォーム】
8位:goAroundさん
【AIを搭載して国民全員の意見を聞くアプリ(まずは市町村サイズで実証)などアイデア集】
1位:yasuoさん【鍵管理不要でVCsやAI等を駆使したクロスプラットフォーム等アイデア10個】
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<概要>
技術的アイディアとして、
①「Keyless Universal」(鍵管理不要の暗号化ストレージ)、
②「Keyless DIW」(EU標準準拠のデジタルアイデンティティウォレット)、
③「Transparent RAG」(検証可能なAI回答プラットフォーム)、
④「Personal RAG」(暗号化保護された個人向け検索アシスタント)
が提案されています。
ビジネスアイディアとしては、
⑤「Keyless Ticket」(チケットプラットフォーム)、
⑥「My Golden Week」(高級ホテル予約サービス)、
⑦「Trusted Ads」(信頼性の高い広告プラットフォーム)、
⑧「SocialRAG Chat」(AI支援型チームコミュニケーション)、
⑨「PolicyVote」(政策投票システム)、
⑩「PolicyAI」(政策チャットプラットフォーム)
が提案されています。
これらは、ICPの分散型インフラ、Internet Identityによる認証、自動暗号化、コード検証機能などを活かし、セキュリティと使いやすさを両立させています。

<画期性>
ICPの画期性を複数の側面から巧みに活用しています。
暗号技術の障壁除去: 「Keyless」シリーズは、ICPのInternet Identityと自動暗号化機能を組み合わせ、従来は専門知識が必要だった暗号鍵管理から一般ユーザーを解放しています。これはWeb3技術の大衆化において画期的なアプローチです。
透明性と暗号化の両立: ICPのコード検証機能を活用し、「Transparent RAG」や「PolicyVote」などで処理の透明性を確保しながら、同時にデータの暗号化も実現しています。この一見矛盾する要素の両立は極めて創造的です。
統合アーキテクチャの活用: ICPの「システム全体一括管理」機能を活かし、フロントエンドからバックエンドまでを一貫して管理する提案は、開発効率と安全性を両立させる点で革新的です。
リバースガス方式の応用: ユーザーが手数料を負担しない仕組みを「Keyless Ticket」や「PolicyVote」に採用し、Web3アプリケーションの利用障壁を大幅に引き下げています。
クロスプラットフォーム連携: ICPとExpoを組み合わせることで、WebとモバイルのシームレスなUXを実現する提案は、マルチデバイス環境における一貫したユーザー体験を提供する点で創造的です。
暗号資産を介さなくてもできうるユースケースをインスパイアされる内容となっています。
実現性が非常に高く、すぐにでもPoCできるアイデアであり、yasuo氏の「Expo Starter」を活用することでこれらを実現することができる形となっており、実践的かつポテンシャルの高い内容です。
2位(同率):Kyohei_nftさん【Not Money But Money - ICPで実装する地域通貨の10のアイデア】
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<概要>
Internet Computer Protocol(ICP)を基盤とした新しい地域通貨システムの実装を通じて、お金の本質を問い直す実験的な取り組みです。従来の通貨が持つ10の性質(価値の保存、強制通用力、匿名性など)を意図的に反転させたトークン設計を特徴としています。具体的には「老化する貨幣」「メッセージ付き送金必須」「任意通用力」などの独自機能をICPのCanister上で実装し、デジタルネイティブな価値交換の仕組みを構築します。プロジェクトの背景には映画『ロマンティック金銭感覚』から着想を得た「お金の支配からの自由」という問いがあり、ICPの持つ非同期処理能力や柔軟な開発環境を活かして通貨の新たな可能性を探ります。
<画期性>
このプロジェクトはICPの画期性を以下の点で巧みに活用しています。
まず、ICPのCanisterシステムが持つ高い開発自由度を活かし、Ethereumなど他のブロックチェーンでは実装が難しい複雑なトークンロジックを設計している点が画期的です。特に「老化する通貨」のような時間経過に応じた自動的な価値変動や、「メッセージ必須の送金システム」は、ICPの非同期処理能力とWebAssemblyベースの柔軟な実行環境があってこそ実現可能です。

また、ICPのストレージ効率とリバースガスモデルを活用することで、取引履歴やメッセージなどのデータを効率的に保存しながら、ユーザーにガス代負担を求めない使いやすさを実現しています。さらに、ICPのサブネット構造を活用した法規制対応のためのサンドボックス環境の提案は、理論的な実験にとどまらず実社会への実装を見据えた現実的なアプローチです。
最も創造的な点は、単に技術的な新規性を追求するのではなく、「お金とは何か」という根本的な問いに対して、ICPという最先端技術を用いた思考実験として設計されている点です。
2位(同率):joo00さん【デジタル資産の相続管理やスタジアムシーズン券のデジタル化UX等10のアイデア】
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<概要>
Internet Computer Protocol(ICP)を活用した、
①デジタル資産の相続管理、
②NFT取引の効率化、
③スタジアムシーズン券のデジタル化、
④AI活用型取引ソリューション、
⑤医薬品サプライチェーン管理、
⑥新薬開発投資のトークン化、
⑦AIサービス決済システム
などのアイデアです。各提案はICPの独自機能を活用し、特定の市場課題に対処しており、透明性、セキュリティ、効率性の向上に焦点を当てています。
<画期性>
提出されたアイデアはICPの独自機能を様々な用途に活用する創造性を示しています。
相続管理ソリューション(アイデア#1-2):ICPのInternet Identity(II)システムをデジタル資産継承問題の解決に活用し、「意図的なロスト」機能でデジタル遺産の懸念に対処している点が斬新です。



相続問題は日本を含め高齢化社会における社会課題となっており、複雑なウォレット等ではなくICPのIIをベースとした新たな資産管理の提供余地は大きい です。
他にも、スタジアムシーズンチケットのNFT化提案には、以下のような革新的な要素があります。

二層構造のNFTシステム:
「シートNFT」と「入場QR SBT」の二層構造は、所有権とアクセス権を明確に分離した画期的な設計です
この分離により、チケットの柔軟な運用が可能になり、従来のチケットシステムの制約を根本から解決しています
所有権とアクセス権の分離コンセプト:
従来のチケットでは一体化していた「所有」と「利用」の概念を分離したことで、資産としての価値とアクセス権の流動性を両立させています
これはICPのキャニスター間通信機能を活用することで初めて実現可能な設計です
レンタル機能の実装:
従来は単なる「未使用」となっていた空席を効率的に活用する仕組みを提供
シェアリングエコノミーの概念をスポーツエンターテイメント業界に導入する革新的なアプローチ
オフライン対応の認証システム:
ICPのHTTP Outcalls機能を活用した実用的なシステム設計
スタジアムという特殊環境(大量の人が集まり通信が輻輳する)を考慮した技術的配慮が優れています
自動化された払い戻し処理:
スマートコントラクトによる自動化で、従来は煩雑だった払い戻し処理を効率化
運営側とファン側の双方にメリットをもたらす技術的解決策
Internet Identityの活用:
チケット不正転売・不正利用の課題に対して、ICPの強固な認証基盤を活用
プライバシーを保護しながらも不正を防止するバランスの取れた設計
この提案の最大の画期性は、「チケット」という従来の概念を「所有権(資産)」と「利用権(アクセス)」に分解し、それぞれを最適化することでスタジアム運営とファン体験の両方を向上させる点にあります。ICPの特徴的な機能(キャニスター間通信、HTTP Outcalls、Internet Identity)を組み合わせることで、従来のブロックチェーンでは実現困難だった実用的なソリューションを提示している点が非常に参考になります。
また、決済システムの案は経験課題から非常にリアリティがあります。法規制等の課題のクリアが必要かもしれませんが、決済や暗号資産/トークンの扱いが可能になっていけば技術的には相当ポテンシャルが高いと考えられます。
4位:hudeさん【まとめてポイントくん / 日本円決済アプリアイディア等、10のアイデア】
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<概要>
ICPの技術的特徴を活用した10種類の革新的なプロジェクト案が含まれています。
①「EatReview」(レストラン評価)、
②「web3魚拓」(ウェブアーカイブ)、
③「みんなの本棚」(電子書籍)、
④「まとめてポイントくん」(ポイント統合)、
⑤「日本円決済アプリ」(QR決済)、
⑥「Wataridori」「ChainEstate」(不動産マッチング・仲介)、
⑦「EvoDAO」(自己進化型ゲーム)、
⑧「残高同期トークン」(クロスチェーン連携)、
⑨「署名活動プラットフォーム」(電子署名)
と多岐にわたります。
これらのプロジェクトは、ICPの分散型インフラ、高速処理能力、スマートコントラクト機能、データの永続性といった特性を活かし、既存の中央集権型サービスの課題解決を目指しています。特筆すべきは、データの透明性と不変性を保証しながらプライバシー保護も実現する点、ユーザー主導の意思決定メカニズムの導入、そして複数ブロックチェーン間の相互運用性を高める技術提案がなされている点です。これらは日常生活から専門業務まで幅広い領域で実用的なソリューションとなり得ます。
<画期性>
まず、ICPの分散型アーキテクチャの活用が画期的です。「web3魚拓」や「みんなの本棚」は中央集権型サーバーへの依存から脱却し、データの永続性と耐検閲性を実現しています。これは従来のサービス終了やデータ消失リスクに対する革新的な解決策です。
次に、ICPの高速なファイナリティを活用した「日本円決済アプリ」や「まとめてポイントくん」は、約2秒での取引確定という特性を活かし、実店舗での決済や複数ポイント管理といった実用的なユースケースを創出している点が斬新です。

「ChainEstate」や「署名活動プラットフォーム」で提案されている「Verifiable Credentials(VCs)」や「vetkeys」といった技術の活用は、プライバシー保護と透明性の両立という相反する要求を解決する創造的アプローチです。
「EvoDAO」のユーザー主導の進化メカニズムや、「残高同期トークン」のchainfusion技術によるクロスチェーン機能は、ブロックチェーン技術の新たな可能性を切り拓いています。
「EatReview」のトークンエコノミー設計は、極端な評価を抑制し質の高いレビューを促進する経済的インセンティブ機構として、Web3の特性を活かした社会課題解決の好例です。
5位:TMさん【Canister as~ で考えるパーソナルアシスタントや家族記録継承システム等, データ主権のアイデア集】
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<概要>
Internet Computer Protocol(ICP)上で動作するCanisterの多面的な可能性を探求しています。Canisterをストレージやパーソナルコンピュータとして利用するだけでなく、ライフログ記録、パーソナルアシスタント、家族の記録継承システム、AI執事、SaaSプラットフォームとして活用する構想を提示しています。特にデータ主権の回復という観点から、現在のWebサービスモデルの問題点(データの集中リスク、ベンダーロックイン、サービス終了リスクなど)を指摘し、Canisterによる新たな解決策を示しています。また、数百年後の未来にもデータを遺していくための仕組みとして、家族単位でのCanister活用も提案。さらに、ICPの普及戦略として教育体制の整備や技術者交流の促進にも言及し、具体的なサービスアイデアとして個人・家族向けストレージや育児記録、読書記録、電子署名などを挙げています。この提案は、分散型クラウド環境としてのICPの特性を最大限に活かし、データの長期保存と個人の所有権という現代的課題に対する画期的な解決策を示しています。


<画期性>
これらの提案はICPの画期性を非常に効果的に活用しています。
データ主権の根本的転換:現在のWebサービスモデルを逆転させ、サービスプロバイダーではなく個人がデータを所有するという発想です。ICPのCanisterの特性を活かし、個人データを分散管理しながらも様々なサービスと連携できる新しいパラダイムを提示しています。
超長期データ保存の実現:数百年単位でのデータ保存という視点は極めて先見性があります。ICPの分散型アーキテクチャを活用して世代を超えたデータ継承を可能にする構想は、従来のストレージサービスには不可能な領域に踏み込んでいます。
プログラマブルなストレージ:CanisterがWasmモジュールにより自由にカスタマイズ可能である点に着目し、単なるストレージを超えた多様なユースケースを提案している点は創造的です。特に、データアクセスインターフェースをオープンに決定できる透明性の高さは、従来のクラウドストレージと一線を画しています。
AI連携の新たな可能性:個人のCanisterに集約されたデータとAIを連携させることで、Personal AssistantやAI Butlerという新しいサービス形態を提案している点も画期的です。特に、家族の記録を語り継ぐAI執事という発想は、テクノロジーと人間の記憶・歴史を融合する独創的なビジョンです。
6位:wlonegishiさん, hrichiiさん【本貸出の履歴や貸し借り間のコミュニケーションをソーシャルにするBookChainなど10のアイデア】
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提出物: https://docs.google.com/presentation/d/1Cg6SJVSp3qbGukYKMNcJbo7wP9xlKqOta-uOhWF7cEg/edit?usp=sharing

<概要>
ICP Hackathon 2025のWave2におけるアイディエーションプロセスをビジネスキャンバスにも当てはめつつ、詳細に示していただきました。アイデア創出のための6段階の体系的なアプローチ(1.ドメイン知識の収集、2.ニーズの理解、3.競合分析、4.課題の特定、5.ブレインストーミング、6.アイデアの評価と選定)を経て、10個の有望なサービス案が選定されています。特に詳しく紹介されているのは、NFTを活用した分散型イベントチケット管理システム「TicketChain」で、改ざん耐性や高スループットといったICPの特性を活かしたサービス設計となっています。

<画期性>
ICPの画期性を複数の側面から効果的に活用しています。
Canisterアーキテクチャの活用: TicketChainなどのアイデアではICPのキャニスター技術を使い、高スループットな処理や低レイテンシーを実現し、イベント当日の急激なアクセス増加にも耐えられる設計となっています。
リバースガスモデルの応用: PayChainではICPのリバースガスモデルを活用し、エンドユーザーがガス代を支払う必要がない仕組みを構築し、ブロックチェーン初心者にも使いやすいサービス設計を実現しています。
Chain Key暗号技術の活用: セキュリティと改ざん耐性に優れたICPの特性を、各サービスの信頼性確保に応用しています。
分散型ガバナンスの実装: FractionalAsset DAOやAnkeitoChainなどで、ICPの分散型インフラを活用したガバナンスシステムを提案しており、透明性と公平性を両立させています。

7位:Ichiroさん【De(t)Fi:次世代投資プラットフォーム】
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<概要>
De(t)Fiは、Internet Computer(ICP)の革新的技術を活用した次世代投資信託/ETFプラットフォームです。従来の金融システムでは対応できなかったWeb3特有の収益機会をカバーし、誰でも簡単に投資ファンドにアクセス・作成できる環境を提供します。マルチチェーン対応、AI運用、ソーシャルトレーディングなど12の主要機能を持ち、ICPのチェーンキー技術によるクロスチェーン統合、キャニスタースマートコントラクトによる高度な自動化、外部API呼び出し機能を駆使して、低コストで24時間365日のポートフォリオ最適化を実現します。インデックスファンド、アクティブファンド、AI運用ファンド、ポートフォリオコピーファンドなど多様な投資商品を提供し、透明性の高い手数料体系と柔軟なガバナンスにより、真にオープンな金融の未来を創造することを目指しています。

<画期性>
De(t)Fiの画期的なポイントは、
チェーンキー技術の革新的応用: ICPの最大の差別化要因であるチェーンキー技術を活用し、複数のブロックチェーンをシームレスに統合しています。これにより、従来のDeFiでは実現困難だった「異なるブロックチェーン上の資産を組み合わせた投資商品」を低コストで提供できる点が非常に創造的です。
キャニスタースマートコントラクトの金融応用: ICPのキャニスタースマートコントラクトは、ガスフィーが少量でも高速処理が可能という特性があります。これを投資信託運用に応用することで、従来のイーサリアムベースのDeFiでは不可能だった頻繁なポートフォリオ再調整や24時間自動運用が実現可能になります。
HTTP Outcallsを活用したオラクルレス設計: ICPの外部API呼び出し機能を使い、外部データやAIと連携した多彩な商品を構築できる点が革新的です。従来のブロックチェーンでは高価なオラクルサービスに依存せざるを得なかった処理が、ICPでは直接可能になります。
AIとクロスチェーンDeFiの融合: AI運用ファンド機能は、中央集権型の金融でも出始めていますが、それをクロスチェーンDeFi環境で実装する構想は前例がなく、ICPならではの新しい応用方法です。
このプロジェクトは、ICPの強みである「Web2の使いやすさとWeb3の分散性の両立」を金融分野で具現化する好例といえます。
8位:goAroundさん【AIを搭載して国民全員の意見を聞くアプリ(まずは市町村サイズで実証)などアイデア集】
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<概要>
Internet Computer Protocol (ICP)を活用した市民参加型アプリケーションのアイデア集です。主に、
①AIを搭載した住民意見収集・解析システム「SNS_2.0」、
②政策主導型の住民投票アプリ、
③インフラ問題報告アプリの3つの自治体向けソリューションと、
④~⑩までのLINEと連携した分散型アプリケーション(投票システム、NFTスタンプ、コミュニティ形成、ゲームアイテム取引、分散型ID認証など)
を提案しています。
これらはICPの分散型アーキテクチャ、スマートコントラクト、分散型ストレージ、Reverse Gas Feeなどの特性を活かし、透明性の高い市民参加と効率的な行政運営を実現する内容となっています。

<画期性>
この提案はICPの画期性を複数の面で効果的に活用しています。まず、ICPの分散型アーキテクチャを利用することで、中央集権的な操作や検閲に耐性のある透明性の高い市民参加システムを実現しています。特に「オンチェーンAI」のコンセプトは、ICPがスマートコントラクト以上の計算能力を提供できることを理解した創造的なアプローチです。
また、行政サービスとICPの検閲耐性のあるストレージを組み合わせる発想は、ブロックチェーン技術の実用的な適用例として優れています。特に評価すべきは、LINEという既存の大規模ユーザーベースを持つプラットフォームとICPを連携させる提案であり、Web2からWeb3へのスムーズな橋渡しを実現する創造性があります。
さらに、ICPのReverse Gas Fee機能を活用して一般ユーザーのガス代を不要にする提案は、ブロックチェーン採用における大きな障壁を取り除く画期的なアプローチです。
この提案が実現すれば、ガバナンスとデジタルサービス市場に大きな変革をもたらす可能性があります。まず、市民参加ツールは地方自治体の意思決定プロセスを根本から変え、代表制民主主義を補完する直接民主主義の実装として機能する可能性を示します。インフラ報告アプリケーションは、自治体の業務効率化と透明性向上に直接的な効果をもたらします。
LINEとの統合提案は、技術的知識がなくても一般ユーザーがブロックチェーンの恩恵を受けられる入口として機能し、特にアジア地域での大規模な普及を加速させる可能性があります。
以上、47提出の中から8つを紹介させていただきました。
Wave3はサンプルキャニスターの提出のため詳細は掲載しませんが、22件の提出がありました!Wave4は別途ハッカソン期間終了後に発表いたします!
ICP Japan
X: https://x.com/icphub_JP

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