※この記事は「Internet Computer Footprint (ICF)— tamperproof, unstoppable and climate-conscious?」を引用/翻訳しています。
Internet Computer Protocol (ICP) は2023年に飛躍的な成長を遂げ、ユーザー数の記録的な増加、取引量の急増、そして多くのプロジェクトが新製品を市場に投入しました。同時に舞台裏では、ICPはグリーンクラウドコンピューティングの未来が手の届くところにあることを証明していました。
完全版のICP持続可能性レポート（以下、レポート）はこちらで確認でき、ICPの2022年と2023年の環境指標の詳細な比較が提供されています。それに対し、この記事ではレポートの結果がICPにとって何を意味するのか、そしてそれについて私たちに何ができるか（そして何をしているか）を探ります。
現状と目標
完了：2/5
ICの電力消費とそれに対応する排出量のリアルタイム追跡
ICエコシステム内で持続可能性イニシアチブを推進する専任リソースの確保
進行中：2/5
Internet Computer上で完全に脱炭素化されたサブネットの開発
ネットワークのカーボンニュートラル化 （ICFダッシュボードのバージョン2.0（2024年第1四半期）で、これらの提案に対応予定）
中止：1/5
ノードの再配置によるICネットワークの炭素強度の即時削減 （ネットワーク開発のこの段階でノードを移動することは技術的に実現不可能と判断）
ICFロードマップ2024
OpenChat DAOのリアルタイム排出量追跡の公開
（分散型アプリケーション（DApps）の環境透明性における新たな世界基準を設定）
ICFダッシュボードv2.0のローンチ
（ICP「気候経済」を創出し、新しいプロジェクトとイノベーションをエコシステムに引き付ける）
ネットワークと将来のUtopiaネットワーク全体の持続可能性を支える2つの環境トークン
ICPネイティブサービスをクロスチェーンおよびWeb2企業に提供する計画
（詳細はICFホワイトペーパー（2024年第1四半期）をお待ちください）
結果と分析
2022 年のレポートが印刷される直前、DFINITY は、その数字が高効率ネットワークの構築に対する同社の深い取り組みを正確に反映していないことを快く受け入れました。なぜでしょうか? なぜなら、ネットワークにかなりの量の「余裕」、つまり予備容量を組み込んでいたからです。そのため、1 回のトランザクションのコストは、厳密に必要なコストよりも大幅に高くなっていました。
2023 年のレポートの発表により、彼らの主張が正しかったことが証明されたと期待されます。2022 年から 2023 年にかけての効率の数値は、ネットワーク アクティビティの増加とともに改善しており、ネットワーク アクティビティの増加に伴って改善し続ける可能性があります。つまり、ICP は規模が大きくなるにつれて効率が高まります。
スケールに伴うネットワーク効率の向上
取引1件あたりの電力消費量が2022年の0.006 Wh/txから2023年には0.003 Wh/txに減少
直接的な電力消費量は2022年の1,052,741.76 kWh/年から2023年には1,248,694.2 kWh/年に増加
年間のスコープ2炭素排出量は2022年の約275.8 tCo2eから2023年には約389.0 tCo2eに増加
平均排出係数が2022年の0.262 kg/kWhから2023年には0.311 kg/kWhに上昇
分散化と持続可能性
新しい地域でのノード提供サービス開始により、ネットワークの分散化が向上
一部の地域（スウェーデンなど）では平均炭素強度を低下させたが、他の地域（南アフリカ、バングラデシュなど）では逆効果
結論
2023年のICP持続可能性レポートは、2023年にプロトコル全体で実装された堅牢な排出量分析が、ネットワークの脱炭素化へのデータ駆動型アプローチを可能にしていることを示しています。
ICPの技術スタックは、「気候意識の高いコンピューティング」が高付加価値サービスとなる未来に適していることを実証しました。
ICFの目標は、ネットワークの「気候意識の高いコンピューティング」におけるリーダーシップを拡大し、エコシステム全体の持続可能な競争優位性を確保することです。
IC の脱炭素化の取り組みが進む中、ICP コミュニティ全体からの継続的なサポートに非常に感謝しています。ありがとうございます。私たちが取り組んでいることをすぐに共有できることを楽しみにしています。
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