概要
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2024年11月26日(火)に東京/浜町町で行われたイベント「 Board Game & Poker Night https://lu.ma/10th_boardgame 」をICP JapanとしてCo-Hostいたしました。
イベントでは20時より、ICP Japanから「ICPとは?」のイントロダクションを30分程度お話しし、参加者との簡単なディスカッションを含めて約1時間のセッションをさせていただきました。
クラウドを暗号プロトコル化し、インターネットをオープンかつ価値の加速のエコシステムにする切り口に人々は興味を持ちました。
(当日の様子)
なお、以下のような話をプレゼンテーションしていました。(参考)
スタートアップが注目すべきICPのポテンシャル
1. 分散型クラウドによるコスト革命
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ICPは、従来のクラウドサービスに比べ、サーバーコストやセキュリティ対策費を大幅に削減します。ITインフラ費用の約85%が削減可能という試算もあり、スタートアップが資本を効率的に運用できる環境を提供します。
2. ベンダーロックインからの解放
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従来のクラウドは特定ベンダーへの依存が避けられませんが、ICPは完全分散型。これにより、スタートアップは柔軟な戦略展開が可能になり、成長を阻害する要因を排除できます。
3. 開発の効率化
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ICPは、Webアセンブリ(WebAssembly)を採用することで、高速かつシンプルな開発環境を実現。スタートアップが少人数で効率的に開発を進められるレゴブロック型のプラットフォームです。
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戦略的投資としてのICPの価値
1. 競争優位を築く先行投資
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ICPはまだ市場への普及が始まったばかり。現在の段階で技術を習得し、ユースケースを構築することで、競合他社に対する大きなアドバンテージを獲得できます。
(例: カーボンクレジット管理)
環境に関するトークンエコノミクスは、政府や大企業が注目している分野。ICPを用いてこの分野の基盤技術を構築すれば、将来的な市場拡大時に強力なポジションを確保可能。
2. 規制対応の視点における課題
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ICPはグローバルな規模で展開していますが、各国での規制対応が課題となる場合もあります。しかし、早期に規制の動向を把握し、対応戦略を立てることで、日本市場でも先行者利益を得る可能性が高まります。
3. スタートアップ向けの新しい資金調達モデル
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将来的にICPを活用した価値のインターネットにおけるトークンエコノミクスは、スタートアップに独自の資金調達手法を提供します。従来のVCやエンジェル投資に加え、トークンを活用した初期調達(ICO)や、運営資金の分配が可能です。
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ICPを活用した事業戦略の方向性
1. 技術インフラにおける革新
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ICPの強みを活かし、スタートアップの事業インフラを効率化するモデルを構築します。例えば、次のような分野がターゲットになります:
分散型ID管理(DID): ユーザー情報のセキュアな管理と認証システムの開発。
サプライチェーンの透明化: 商品流通情報をICP上に記録し、トレーサビリティを実現。
2. 新しい経済圏の創出
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ICPのトークンエコノミクスを基盤に、異なる経済圏やサービスを統合。たとえば、以下のようなシナリオが可能です:
環境トークンを活用した持続可能な都市モデル。
ゲームやメタバースプラットフォームの統合型経済圏。
3. 競争優位のためのエコシステム戦略
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ICPを中心とした開発者コミュニティやスタートアップエコシステムを構築。これにより、以下の効果が期待されます:
コミュニティ内でのノウハウ共有と技術的支援。
オープンソースを活用した迅速な技術展開。
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次の一手:ICPへの投資を始めるために
1. 知識と技術の習得
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ICPに関するトレーニングプログラムや開発者向けリソースを活用し、技術的な優位性を確立。
2. ユースケースの特定と実証実験
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自社のビジネスに応用可能なユースケースを特定し、MVP(実用最小限の製品)を構築。
3. 規制への対応を見据えた準備
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日本国内の規制に適応しやすいビジネスモデルを設計し、ICP Japanと協力して実現可能性を高める。
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まとめ:未来への先行投資としてのICP
ICPは、スタートアップが次世代のWeb3革命を牽引するための基盤となる技術です。市場が成熟する前の今だからこそ、技術の習得やユースケースの開発に取り組むことで、大きな競争優位を確立できます。
スタートアップにとって、ICPへの投資は単なる技術導入ではなく、未来を切り拓く戦略的な決断です。Web3の新時代を共に築きましょう。
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