ICPプロジェクトが業界初の「完全オンチェーン」AIモデルのホスティングを実現

この記事は「ICP project achieved a first by hosting ‘fully onchain’ AI model」を引用翻訳しています。

あるAI企業が、AIモデルの訓練、維持、展開における新しい方法をテストすることを目指して、OpenAIのGPT-2をICPブロックチェーン上に展開しました。

人工知能企業DecideAIは、古いAIモデルをインターネット・コンピューター（ICP）ブロックチェーンに完全に配置することに成功したと主張し、これがモデルがオンチェーンで初めて起動された事例だと述べています。

8月28日にCointelegraphに対して発表された声明の中で、DecideAIはOpenAIのGPT-2をブロックチェーン上で起動したと述べました。このモデルは2019年にリリースされ、OpenAIのGPTモデルの2番目にあたります。

DecideAIの創設者兼CEOであるラヒール・ゴヴィンジ氏は、目標はAIがどのように訓練され、維持され、さまざまな産業のAIアプリケーションに展開されるかについて新しい方法をテストすることだと語りました。

同社は、モデルをオンチェーンに置くことは「より高度なオンチェーンAIモデルに向けた重要な足がかり」だと述べ、将来のモデルは医療分野で患者データを分析し、治療法を推奨するなどの領域で役立つ可能性があると推測しました。

ゴヴィンジ氏は、分散型AIが技術に内在する信頼の問題やプライバシーの懸念に対処するのに役立つ可能性があると付け加えました。

DecideAIは、金融および教育分野がこれらのAIモデルを利用して詐欺検出を強化し、トレーニングデータやモデル更新をオンチェーンで検証可能にするのに役立つ可能性があると述べました。

AIはすでにDeFi分野で詐欺検出、身元確認、マネーロンダリング対策に使用されています。暗号通貨取引所Binanceも詐欺対策にAIを活用し始めています。

ソフトウェア企業Salesforceによる4月の調査では、世界6,000人の知識労働者の半数が、現在のAIシステムを訓練するために使用されるデータに信頼を置いていないと回答しました。

AI訓練データを信頼していない人のほぼ70％が、その技術の採用に躊躇していると述べました。2023年のSalesforceとRoy Morganの調査でも、AIの使用に関する信頼の欠如について同様の結果が得られました。

調査回答者の半数以上がAIを信頼しておらず、採用に躊躇すると回答しました。

DecideAIによると、より高度なオンチェーンAIモデルが検討されており、将来的にはイーサリアムやソラナのブロックチェーンにも拡張する目標があります。

Dfinityの成長担当副社長であるロメシュ・ダッタ氏は、同社が複数のブロックチェーンエコシステム間で相互運用可能なAIシステムを開発することを望んでいると述べました。

「開発者や企業がこの技術を活用して、ブロックチェーン分野でこれまで想像もできなかった革新的なソリューションを生み出す方法を見るのが楽しみです」と彼は語りました。